優秀賞
「今まで ありがとう」
岡田 藍生(8)岐阜県
こんにちは。私の名前は、岡田藍生です。今年の春、京都のおばあちゃんが亡くなってしまいました。私はこの事を知った時、とてもかなしかったです。
おそう式の日、おばあちゃんが住んでたお家にひさしぶりに行きました。コロナだったから1年いじょう行けなかったのです。おばあちゃんの家は古くて大きくて、とても落ちつきました。まもなくおぼうさんがやってきて、長い時間おきょうをとなえてくれました。ポンポンたたく木ぎょの音がおもしろくて、少し笑ってしまいました。おきょうが終わると、かんおけに、おばあちゃんの宝物や、お花をしきつめました。おばあちゃんはとてもきれいでした。私は、おばあちゃんにそっくりだから、うれしかったです。
そのあとおばあちゃんを火そう場のオーブンでやきました。やいていると中は、すごくドキドキしました。1時間くらいまちました。やき終わったら、さっきまであった肉体がなくなっていました!! ほねだけになっていました。
でも、涙は出ませんでした。なぜなら、かんおけに入れた、おばあちゃんの大好きなシュークリームやヨーヨーやお花がなくなっていたので、「天国にもって行ったんだね」と、うれしく思ったからです。おばあちゃんが生きていた時に、3人のお兄ちゃんの写真を見せてくれました。お兄ちゃんたちは、戦争で亡くなったそうです。だから久しぶりに3人に会えて、大よろこびしてると思いました。きっと私が作ったヨーヨーで、きょうだい仲よく遊んでいると思います。おばあちゃんのおそう式をしてくれた人が、「せんそうがはじまる前に育った人だから、ほねがじょうぶですね。」とほめてくれた事もうれしかったです。97才の小さなおばあちゃんを、急に、大きくほこらしく感じました。
私は、はじめて人のほねをさわりました。小さいほねや、大きいほねなどたくさんありました。パリパリしていて、おるとポキポキといいました。みんなで、わらいながら、いっぱいさわりました。楽しい記おくです。
これからも、大切な人が亡くなる場面に出合うと思います。でも、そんな時は「悲しい」は少しの時間にして、「今までどうもありがとう」という気持ちでいたいです。すると、亡くなるという事が、思い出をふり返るすてきな時間になると思います。私は毎日、おばあちゃんの形見の「つげのくし」に手を合わせて、「ありがとう。」と言っています。
毎日のニュースで、小さいお友だちが色々な理由で亡くなっているのを見て、とてもつらいです。でも、どんな「死」も、思い出をふりかえるチャンスにかえて、仲よしだった人や家族の人は、わらって生きてほしいです。