生命を見つめるフォト&エッセー

受賞作品

第7回エッセー部門

第7回入賞作品 − 小学生の部 
優秀賞

「ながいきしてね、おおばあば」

大重 明花里(7)鹿児島県

「おおばあばにあえるの。やったあ。」

 わたしはとってもうれしくて、ばんざいをしてよろこびました。おおばあばは、わたしのひいおばあちゃんです。ひいおばあちゃんは96さい。グループホームでくらしています。コロナウイルスをうつしたらいけないので、あいにいくことができませんでした。ひさしぶりにあえるので、わたしはわくわくしていました。おとうさん、おかあさん、おねえちゃんもうれしそうでにっこりえがおです。 

 グループホームにつくと、ひいおばあちゃんは、びっくりしたかおで、

「あかりちゃん、よくきたね。おおきくなったね。なんさいになったの。」

ときいてきました。わたしは、

「6さい。いちねんせいになったよ。」

とこたえました。

「もういちねんせいなの。おおきくなったね。」

 ひいおばあちゃんは、にこにこやさしいえがおでいいました。かぞくでたのしくおしゃべりをしていました。しばらくすると、ひいおばあちゃんが、

「あかりちゃん、なんねんせいになったの。」

といいました。わたしは、「あれ、さっきこたえたよ。きこえなかったのかな」と、こころのなかでおもいました。

「いちねんせいになったよ。」

 こんどは、おおきなこえでいいました。

「いちねんせい、おおきくなったね。」

 さっきとおなじへんじでした。「ひいおばあちゃん、どうしたの。みためはいつもとおなじだけど、はなすとちょっとちがう」わたしはふしぎなきもちのまま、いえにかえるじかんになりました。

「おおばあば、またくるね。」

 おおきくてをふってわかれました。ひいおばあちゃんがにっこりわらいました。わたしはきゅうになみだがぽろぽろあふれてきました。あえてすごくうれしかったのに、すこしさみしくなりました。かぞくもえがおがきえてさみしそうでした。おとうさんが、

「これがとしをとるということだよ。おなじことをきくのは、おおばあばがわるいわけではないよ。」

といいました。わたしは、おなじことをなんどきかれても、いやなきもちにはぜんぜんなりませんでした。わたしは、ひいおばあちゃんがだいすきです。ひいおばあちゃんのやさしいえがおは、みんなのこころをたいようみたいに、あたたかくしてくれます。つぎあったときも、ひいおばあちゃんは、またおなじことをきくかもしれません。それでもわたしはいっぱいいっぱいおはなししたいです。

 おおばあば、テストでひゃくてんとったよ。おともだちもたくさんできたよ。はなしたいことがいっぱいあるよ。ひゃくさいまでながいきしてね。

(敬称略・年齢、学年などは応募締め切り時点)
(注)入賞作品を無断で使用したり、転用したり、個人、家庭での読書以外の目的で複写することは法律で禁じられています。

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