第8回入賞作品 − 小学生低学年の部(1~3年生)
優秀賞
優秀賞
がんばれせいよう兄ちゃん
塩浦 暖(8)鹿児島県
せいよう兄ちゃんは、ぼくのしんせきのお兄ちゃん。高校1年生。野きゅうを小学校からずっとやっていました。ぼくのお家に来てくれたときには、いつもあそんでくれていました。
ところが、お兄ちゃんは、中学生のとき急に足がいたくなった。お母さんにきいたらお兄ちゃんは、足のがんと言うびょうきで、一度足を切ってたねが島にもどってきていたけど、また別のところがいたくなり、とおくのびょういんにいくらしい。
せいよう兄ちゃん、いつもわらってるけど、どんなきもち? 今つらい? びょういんは、こわい? いつたねが島にかえってこれる? またおとうととぼくと、あそんでくれる?
お兄ちゃんは、もうはしることができないし、大すきなやきゅうもできなくなった。もしぼくが、お兄ちゃんだったらどう? 大すきなサッカーや、やきゅうがこれからずっとできなくなると思うと、いやでたまらない。だれかにたすけてもらいたい。だれかたすけてよ。お兄ちゃんをなおしてくれるおいしゃさん出てきてよ。どうにかしてよ。
お母さんがこういってた。ぼくの家の近くの、コンビニにうっているレモネードを買うと、お兄ちゃんのようなびょうきをなおしてくれるくすりをつくるのに、やくだつらしい。ぼくは、そのレモネードを買いたい。お兄ちゃんのくすりにもなるから。でも本当にまにあう? お兄ちゃんのためのくすりをつくってくれる? たすけてくれる? だれかたすけて。ぼくに、できることがあればだれかおしえて。お兄ちゃんをたすけて。